ホームタウンに新しい歴史を刻むべく。
- 2021.03.13 | facebook
![鹿児島から北上](https://i0.wp.com/voiceregista.co.jp/wp-content/uploads/1C702D87-22B5-4F5A-9BB1-94C5002B7065.jpeg?resize=640%2C480&ssl=1)
新幹線と特急を乗り継いで約4時間。
東京からだと、どこまで行けるだろうか。
宮崎は九州のどこからも遠いんだよと地元の友が言う。
鹿児島経由の車窓は、確かに南国らしく美しい。
明日はテゲバジャーロ宮崎のJリーグ開幕戦。
国道10号そばの一面に広がる畑や山林の中に忽然と佇む新しいスタジアムは
92-93の鹿島を彷彿とさせると賢者。
Jリーグって、なんですか?そう聞かれたら、鹿島のスタジアムの話をするんだ。
あの環境、あのスタジアム。そこにジーコがいて、ひたむきに勝利をめざす。
まち全体が、チームと一緒になって自分たち自身も盛り上げて、元気になるんだ。
ホームタウンにプロサッカーチームがあるって、そういうことさ。
百年構想、という途方もない賢者のビジョンから、四半世紀。
夢のようだったビジョンは、日本全国に浸透し現実の目標となり、
宮崎県勢として初のJクラブ・テゲバジャーロ宮崎がついに、Jのピッチで闘う。
何のご縁か、指揮をとるJ参入初代監督は、アントラーズ初代の選手でもある。
テゲは、すんごいとかいう意味。
スペイン語の牛vacaと鳥pájaro、宮崎のソウルフードを合わせてあり、
誇り高く闘う気持ちを表しています。
力強く爽やかに答えたあと、
これで合ってますよね⁈と広報さんに確認する
初代キャプテンはディフェンスリーダー。
チェックを怠らず、さすがに守りが硬い
鳥はともかく、
宮崎牛は高級で、そうそう食えんわ。
すかさずツッコむ広報さんはさすが元FW。
献身的な運動量でチームを支えたOBである。
あたたかく朗らかな笑いに包まれた雰囲気が広がる。
気負いすぎず、闘志は秘めて。
これからJの舞台に挑む、テゲバの魅力のひとつなのかもしれない。
![](https://i0.wp.com/voiceregista.co.jp/wp-content/uploads/C7FEB647-4ECA-41F8-A6D3-F8D2C2FCE867.jpeg?resize=640%2C361&ssl=1)
テゲバジャーロのホーム、ユニリーバスタジアム新富は、
客席の最前列からタッチラインまでが、びっくりするほど手が届きそうに近い。
ヨーロッパの歴史ある町クラブを彷彿とさせる。
その畑の中のスタジアムに、
この日を待ち望んだ熱いサポーターや、
初めて生でサッカーを観るのよ
カッコいいね、ボクもサッカー選手になるんだ
とりあえず孫にせがまれて来たんじゃ
様々な温度の人々が集まり、
我が町の旗を掲げて闘うチームから 何を貰って家路に着くのだろう。
誇り高くJの初陣を闘う選手たちの姿に、きっと、心が動かされると思うのだ。
かつて僕らはJ参入の喜びを享受した。
さてサッカーは、スポーツは、
文化と呼べるほど根付いて来ているか。
あれから僕らは、何を育んで来たのか。
仲間たちと、自戒を込めてそんな話をする。
上のカテゴリーから少し遅れて、
僕らのまちもJリーグが開幕する。
ホームタウンにプロチームがある意義を
同じ旗のもとボールゲームを闘う仲間と
噛み締められるシーズンにならんことを
こんなご時世だからこそ心から願う。
サッカーのある週末を支えてくれる
すべての皆さまに感謝と敬意を込めて。
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